「相続事例研究会」

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元旦にも、表明しました通り、

今年の僕、佐藤雄樹という一個人と、

株式会社Next BRANDING という

法人としてのタスクは、

 

「相続コンサルタント」が、

「相続コンサルタント」であり続けることができる

 社会インフラ、環境の整備

 

です。

 

そのための1つの要素として、

 

世の中の「相続コンサルタント」と

名乗る方々の「質」の底上げ 

 

を掲げます。

 

相続実務に携わる税理士、法律家をはじめとする

ありとあらゆる分野の専門家の方々がいらっしゃいますが、

以前のブログ(「相続コンサルタント」の定義)でも

触れている通り、各分野の専門家の方々は、

当然と言えば、当然なんですが、

 

「独占業務」の兼ね合いもあるからか、

ご自身の専門外の分野に対しての知識が乏しくて、

「相続」といった広く専門性を問われるテーマに対して、

ご自身の専門分野の垣根を超えた総合的な

アドバイスができていない・・・ と感じます。

 

誤解を招くかもしれませんが、

ある意味、

 

「Google先生と変わらない・・・」

 

結果的に、クライアントは、

 

本来の盥回しとは、意味が異なりますが、

各々の専門分野毎に、ある意味の盥回しになる・・・

 

故に、業際をはじめ、総合的に考えると・・・

 

というアドバイスはしてもらえず、

各専門分野毎の、ある意味、偏った提案を

各々の分野からアドバイスをされる・・・

 

つまり、「相続の専門家」と言っているものの、

相続コンサルティングとしての質は高くない・・・

 

よって本質的な部分で、「役になっていない」

と実感しています。

 

もちろん、僕自身も、

知識が大きく不足している部分が多々ありますから、

「自分の事」を棚に上げるつもりはありません

 

 

ただ、各分野の専門家の方々からすると、

 

「そんなの、仕方がない」

 

と言われるかもしれませんが、

でも、逆の立場、つまり、クライアントの立場からすると、

 

「だったら、役、立たないじゃん!」

 

と思われてしまいます。 ・・・というか、

僕のところにお越しなる方は、皆様、そんな方ばかり(笑)

 

この話を、また改めてしてしまうと、

いつも通り、長々しくなってしまうので、

詳細は、以前のブログ(「相続コンサルタント」の定義

にて、詳細はご確認ください。

 

さて、この事実を改善する必要性を感じ、

 

・相続実務に携わる士業

・相続コンサルタント

 

等の各分野の専門家のコンサルティング能力の底上げを

図ることを目的とし、その目的達成のための1手段として、

2016年3月に、「相続事例研究会」を立ち上げました。

 

今日時点での話となりますが、

これまで、4年10ヶ月、合計72回、開催をしてきました。

 

一体、何をやっているのか・・・!?

 

単純です。

僕のところに寄せられる様々な相続相談の中から、

様々な論点が備わった相談事例をベースとして、

財産内容や、家族関係、年齢、地域 等を変更したうえで、

参加される相続の実務家の皆さんに、

ディスカッションいただく。

 

そして、各グループ毎のディスカッションを終えたら、

各グループ毎のディスカッション内容を

参加者全員に対してシェアしていただきます。

 

ただ、それだけです。

 

誰でも分かるような単純な相談事例は取扱いません。

では、どんな事例を取扱うのか・・・

 

僕のところには、相続の実務家である、

税理士や、法律家(行政書士、司法書士、弁護士)をはじめ、

保険営業マン、不動産コンサルタント、等から、

彼ら、彼女らが解決しきれないような・・・

いや、むしろ、手に余るような相続相談が、

年間に600件以上、寄せられます。

 

ちなみに、いちいち、1件1件、カウントなどしてません。

最低でも1日に3件以上は、電話やら、メールやら、

SNSから相続相談が寄せられます。

 

ま、少なく数えても、年間に200日として、

ざっくり、600件としています。

ざっくりですみません(笑)

 

でも、年間、僕は200日どころか、250日、

いや、300日かな(笑)? 以上は、働いていますし、

正直、この年末年始も、毎日、相談が来てましたから、

ざっくりで、お許しください(笑)

 

さて、話を戻して、

その年間に寄せられる600件を超える

相続の実務家でも手に余るような相続相談の中から、

相続の実務家である参加者の方々に、

ある程度、抑えておいていただきたい論点がある

相談事例を題材にしています。

 

この相続事例研究会で、

僕から参加者の皆さんに与える情報は、

 

①    家系図

②    財産内容

③    相談内容

 

こちらの3点のみ。

 

1つの事例について、

僕から説明する時間は、約10分。

 

以降は、約30分間、

ひたすら、テーブル毎にディスカッション。

 

尚、現在では、ZOOMを利用しての開催のため、

テーブル毎・・・ができないため、

ZOOMのブレイクアウトルームを活用し、

グループ毎にディスカッションしていただいています。

 

 

運営手法に特段のこだわりはありませんが、

こだわりは、

 

各グループ毎に、各専門分野の方々を割り振るグループ編成。

当然、参加状況等によっては、満足いかない編成もありますが、

原則的には、

 

・税理士

・法律家

・保険営業マン

・不動産業

・建築業

 

と配置します。

 

余裕があれば、法律家の中でも、

 

・弁護士

・司法書士

・行政書士

 

と細分化することもあります。

 

大抵、5-6人編成で1グループとし、

各グループ毎に、ディスカッション中の

ファシリテーターを決めたら、

あとは、30分間のディスカッション!

 

ただ、ひたすらディスカッション(笑)

 

その間、主催者であり、

全体のファシリテーションをしている僕は、

たまに、寄せられる質問に対して、回答するのみ。

 

結構、暇です(笑)

 

あまりにも暇を持て余しているときは、

僕から各グループに顔を出し、

うさぎさんのように耳をピーンと立てながら、

ディスカッションの内容を「フムフム・・・」

と聞き入っています。

 

これ、無茶苦茶、勉強になります。

 

何が勉強になるかって、

参加者、全員、同じかと思いますが、

参加者は、各々の分野で相続の実務家として

活躍されている方々なので、

各々の分野の中では、

相続実務の知識がハンパないんです。

 

ですから、そのハンパない知識を、ディスカッション中、

 

「●●さんから見ると、この相談、どうですか?」

 

「●●さんから見ると、今の▲▲さんの提案、どうですか?」

 

等といった具体に、

他の専門分野の専門家が出した提案や意見について、

その場で、ディスカッションすることができる・・・

 

つまり、このグループディスカッションは、

このグループ内で、各々の専門分野という垣根を超えた

ディスカッションが展開されているわけです。

 

当然、参加者全員が、ご自身の専門分野の中では、

相続の実務家として、

ハンパない知識と経験、スキルをお持ちです。

 

そんなハンパない方々が、

専門外の分野の知識まで手に入れたら、どうなりますか?

 

もちろん、独占業務の兼ね合いがありますから、

最終的な手続き迄、踏むとは言っていません。

あくまで、「知識」を手に入れたら・・・という迄です。

 

とんでもないケミストリー(化学反応)ですよね!

↑すみません、ちょっと言ってみたかった(笑)

 

そして、より活発なケミストリー(また登場!)を目的に

各グループ毎のディスカッションの内容のシェアがあります。

 

教科書とかに記載されたような通り一辺倒な相続事例でなく、

”生きた” 相続事例を、”生きた” 相続の実務家と

ただひたすらディスカッションし、この回数を重ねていく・・・

 

やはり、生きた題材を知ること、そして、

生きた題材についてディスカッションすることは、

本当に学びに繋がりますし、正に引出が増えます。

何より、普段、そんな論点がありまくりな相続相談を

そんなに数多く、体験できない ・・・ ハズ(笑)

 

そして、大切なのは、やはり、数。

この仕事は、やはり、知識、経験、スキルですが、

この相続事例研究会を通して、

実際の相続相談を疑似体験していただくことで、

知識を得て、経験を積んで、スキルとして、

身に着けることができます。

 

ですが、インプットされたものは、

アウトプットしたり、使わなければ、

廃れてしまいます。

 

だからこそ、常に、継続時に、定期的に、

廃れないように、常に、頭をフル回転させて、

あれはどう?これはどう?・・・と考え続けることで、

廃れない知識とし、疑似体験によって、

経験を自分のものとし、

自分なりのスキルへと醸造させる・・・

だからこそ、「数」は大切だと思います。


続きは  ▸▸▸ 「相続事例研究会を開催する目的」

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